哲学

理性に寄せる愛の難ープラトン『国家』(藤沢令夫・訳)

⑴ 読書の背景 哲学を始めようとするに当たり、藤本隆志『哲学入門』はよい入門書でしたが、もちろんそれだけで哲学的論点について検討ができるようになるわけではないでしょう。哲学という営為に不慣れである現状では、思考のとっかかりというか、そういうも…

形而上へのガイドブックー藤本隆志『哲学入門』

⑴ 読書の背景 これから読む本を選ぶ時、私は明確な問題意識から読書の分野や特定の本を演繹することは滅多にありません。自分の書棚を見渡し、何となく気になった本、当面は没入できそうと感じられる分野、そういったものに手を伸ばすことが多いです。ただし…